国内観光旅行の不振や団体客偏重など営業政策の失敗で倒産した同ホテルは、一時、経営陣の交代や有力観光業者などの資本参加による支授で再建を目指していた。しかし、再建策が行き詰まったため、元従業員が給料の支払いを求めて提訴、裁判所が破産宣告した。
同ホテルの建物は、鉄筋コンクリート造り陸屋根十階建て延べ床面積は六千百五十六・九九平方㍍で、敷地四千五十五・三一平方㍍は蒲郡市の所有（三谷財産区）建物のほか、什（じゅう）器備品やプールなどの設備も含む。主な債権者は静岡銀行など金融機関とみられる。
入札する裁判所は名古屋地裁豊橋支部で、入札期間は五月六日から十三日まで。五月十九日午前十時に開札する。最低売却価格は九億五千六百四十三万円。
入札するには、同支部執行官室で必要書類を交付してもらい、保証金（最低売却価格の二〇％）を納めれば、だれでもかまわない。応札者がいない場合は、最低価格を引き下げて再度、入札する。
